強化、罰、負、正わからない。例を元に見分ける。(オペラント条件づけ)

オペラント条件づけ

イルカや鳥の調教にも利用さえているオペラント条件付けでは、
自発的反応と、それにより起こる随伴刺激が重要である。
自発的反応とは、環境に働きかける行動であり、
随伴刺激とは、その行動により変化するものである。
例えば、学校の場面をイメージしてほしい。
授業前、教室に椅子があったとする。(弁別刺激)。
そこに生徒が座る。(自発的反応 生徒自身が座るという行動をした。)。
先生がその行動を誉める(随伴刺激)となる。
この例では、生徒が椅子に座るという行動が、先生の褒め言葉という随伴刺激を発生させたことになる。
別の例を見てみよう。
図書館(弁別刺激)で、
勉強をする(自発的反応)、
疲れる(随伴刺激)となる。
この例では、勉強をしたことにより、疲れるという随伴刺激が起きていることになる。

正、負、強化、罰見分け方

オペラント条件づけでは、随伴刺激の内容により、自発的反応の発生をコントロールすることができる。
自発的反応が増えると、強化。減ると罰になる。
また、刺激が与えられると正。刺激が消えた場合は負。
という認識になり、1.正の強化、2.正の罰、3.負の罰、4.負の強化と呼ばれる4つに大きく分類することができる。
一つずつ例を見ていこう。
1.正の強化、
刺激が与えられ、行動が増える場合である。
勉強をする→褒められる。(正)→結果、勉強をする時間が増える。(強化)
というものである。
2.正の罰
刺激が与えられ、行動が減る場合である。
旅行に行く→疲れる(疲れるという刺激が与えられたので、正)→結果、旅行に行く回数がへる(罰)
3.負の罰
バイトをする→バイト代が減る(元々のバイト代という刺激が減ったので、負)→結果、バイトをする回数が減る(罰)
4.負の強化
勉強をする。→怒られなくて済む(負)→結果、勉強をする時間が増える。(強化)

ここで、留意したいのが強化と罰は結果次第であるということだ。
例えば、1の例で、勉強をしたことをほめたが、結果として勉強をしなくなったのであれば、
強化ではなく罰となる。そのため、正の強化ではなく、正の罰となる。
もう一度言うが、強化と罰は、結果として行動が増えたのか、減ったのかによって決まる。


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